浮世絵コンシェルジュ 畑江麻里

日本フェノロサ学会研究発表のご案内

【日本フェノロサ学会のご案内】
毎日厳しい暑さが続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
私事で恐縮ですが、日本フェノロサ学会での研究発表のご案内をさせて頂きます。
前回の美人画研究会で触れました、ボストン美術館が所蔵するビゲローコレクションにおける歌川国貞(三代豊国)の浮世絵の特徴と、蒐集者・ウィリアム・スタージス・ビゲローが最も多く国貞の浮世絵を蒐集した経緯を検証します。
約3万3,300枚もの世界的に大規模な点数を誇るビゲローコレクションは、長年、門外不出とされ、詳細については明らかにされてきませんでした。
近年、各地の美術館でビゲローコレクションの浮世絵が取り上げられ、特に「国芳・国貞」展でビゲローの国貞作品が大々的に展示されました。
しかし、ビゲローコレクションの国貞作品の詳細な分析は深くは行われていません。特に、ビゲローが国貞作品を蒐集した経緯の研究は行われておらず、未だ大きな余地があると言えます。
そこで、ボストン美術館のウェブサイトで公開されている国貞の約8,000件の浮世絵版画、肉筆、絵本、版本等を全て確認し、各作品に付された作品番号、作品タイトル、年代、版元、署名・改印、作品の伝来、コレクター、等を元に一点一点調査した上で、ビゲローが蒐集した浮世絵版画のみをそこから抽出し、その傾向を数量的に分析しました
(約1万点もある国貞作品を一点一点調べ、ミスのないようエクセル表を制作し、数量的な分析をするのには目眩を起こす程でした…)
 
分析の結果浮かび上がった、ビゲローコレクションにおける国貞の浮世絵の特徴を報告し、そこから見えてきたビゲローの真の蒐集動機を明らかにしたいと思います。
お忙しいかと存じますが、参加費と懇親会費は無料ですのでもしご都合よろしければ、ご高覧頂ければ幸いです。

〜日本フェノロサ学会研究発表詳細〜