浮世絵コンシェルジュ 畑江麻里

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複製浮世絵《當時三美人》

浮世絵の彫師・朝香元晴先生(匠木版画工房ふれあい館)が精魂込めて制作した複製浮世絵を拝見しました。

喜多川歌麿が寛政期のアイドル達を描いた代表作《當時三美人》(寛政の三美人ともいいます)

上から芸者の富本豊雛(芸富本節の名取り芸者)、画面手前右に水茶屋娘の難波屋おきた(浅草随身門脇の水茶屋娘)と、その左に高島屋おひさ(両国薬研堀の煎餅屋のおかみであり茶屋娘)

彼女達の顔は一見、同じように見えますが、それぞれ描き分けられています。目の大きさや鼻や眉毛の形など異なっています。

また、彼女達の髪の生え際の「毛割」の技法にもご注目下さい。

 

朝香先生はよく「こんなのすぐにできるでしょ」と何も知らない人に言われたりするそうなのですが、全くそんなことはありません!!この作品を制作するまでに、20年、30年。。。と地道に修行を積んでようやく完成の域に仕上がるのです。

一本一本の髪を彫り上げる「毛割」を手掛けるには、彫師の中でも最も高い技術を持つ師匠格の人間ではないとできないのですから、、気の遠くなる話です。。